平成17年4月3日のfish story

マルキューチヌ北九十九島予選





 今回のFish Storyほど”どらまてぃっく”かつ壮絶な戦いは、過去にございませんでした。
とにかく語りつくせないドラマの連続でございました。


 マルキューチヌ九十九島予選に出場すべく、広島の中西・岩成名手とともにエントリー。トヨタハイエース”なかにし号”にて徳山西インターに程近い我が家で、拾っていっていただきます。


  POINT…磯釣りトーナメンターと呼ばれる方の間では”ハイエース”は”釣り用冷凍庫”に次いで必需品と言われるほど、ハイエース所有率は高く、なにより格段に便利です。


 今回が、今年度の予選会"開幕戦"となる我々3名。やる気モード全開で合流早々車内はすでにヒートアップ。中西さんは、前日に給油・オイル交換を済まされ、さすが!ぬかりなし!      のはずでした…。


 徳山西インターより意気揚々出発し、出発間もない20分後、突如運転手の中西さんが…


「あぁ〜!!!
なんか見たことないランプがついちょる〜!!!」



っと大声で叫ばれます。
運転席パネルの水温計が振り切れ、真っ赤なランプが点いています!


「ゲゲッ!こりゃーオーバーヒートじゃ!」


 佐波川SAまであと1kの標識が見え、とりあえずそこまで車をもたそうと、ヨロヨロと”なかにし号”を走らせます。SA内のガソリンスタンドに到着したと同時に、「プスッ…ストン…シーン」とエンジン停止。このときはまだ、この”なかにし号”がご臨終となるとは3人とも想像もせず、「まっ、なんとかなるやろう。」と思っていました。


 が…GSのおっちゃんが、エンジンルームをのぞくため助手席をはぐった途端、あたり一面モウモウと真っ白い蒸気&煙で覆われます。
 時間はPM11時。GSのおっちゃんが水を差し、冷却期間をおいてとあれこれがんばってくれますが、「どーにもならん。エンジンが駄目かもね。」と”なかにし号”のご臨終を確認されました。
 とてもこの車では、佐世保まで行けそうにありません。「どうする?アイOル?」徳山西まで帰れば、我が愛車”バンモス号”がスクランブル出動できます。しかしどうやって徳山西まで戻るかが問題です。GSに代車があるわけもなく、タクシーを呼ぶしか方法はありません。しかし、ここは高速下り斜線。高速を降りるには次の山口南ICまで行かなくてはなりません。タクシーでそんな距離を走ったらいくら取られるかわかりません。


 GSのおっちゃんに頼み込み、SAのフェンスを飛び越え測道に脱出するのを見逃してもらいます。岩成さんと2人で、真っ暗な山道を2k近くランニングし、国道2号線を目指します。
 高速下をくぐる小さなトンネルを3つもくぐりぬけたのですが、この2kの道のりがなんと真っ暗で怖かったことか。

 なんとか国道2号線に出て、付近のGSでタクシーを呼んでもらい、事情を説明していると、「あの山道をおりてきちゃったんか?怖かったやろ?あそこは出るんでー。」とのこと…。


 
まっ、二度と通りませんけど…。


 この時点で12時を過ぎています。逆算すると受付時間のAM4時に着けるかどうかかなり微妙なところです。「まー間に合わんかったら、あの辺のどっかで釣らせてもらおう。」と、とりあえず行く努力だけはしてみます。タクシー料金6000円で、自宅にいったん戻り「バンモス号」で中西さんが一人寂しく待つ佐波川SAに大磯ぎで戻ります。


 深夜1時ようやく佐波川SAを脱出。中西さんは落ち込んで
「わしゃー今日は釣りどころじゃないでよ…トホホ」とぼやいています。


 休憩なしでとにかく大会会場を目指しますが、鳥栖付近がAM2:30。間に合わんかもしれないので、いちおー役員の方に携帯で連絡を入れておきます。
 佐世保に近づくにつれ、
ひじょーに濃い霧が視界を奪います。まともな速度で走行できません。安全第一で走行しますが、時間も気になります。

 佐世保みなとICに到着寸前。
今度は「バンモス号」のエンプティーランプが点灯。
 ICおりてすぐのコンビニでGSを尋ねると、「今の時間に開いているかどうか…?」とこころ強いお言葉…。
3人ともドキドキです。佐世保市内は大型トラックの走行が少なく、24時間GSは少ないようです。
 なんとか、営業中のGSを発見し、F1ピット作業並みのスピードで、GSを出発。
 今度は
わかりにくい大会会場が、我々の行く手を阻みます。ナビがあればこんな心配はないのですが…。
 なんとか、開会式中に受付会場へ到着。皆様大変ご迷惑をおかけしました。







 ほんで、肝心な釣りの話。
 予報では降水確率50%いちおーカッパを着て行きます。僕は2便で、”炭鉱”と呼ばれる炭鉱跡の島(そのまんまやないけっ!)に上礁。磯場ではなく、炭鉱広場!?のようなところで、ご丁寧にトイレ構造物の跡まで残っています。
 蒸し暑いのでカッパを脱ぎ、いざ釣り開始。
 モニター会の経験からして、魚が釣れる確立が極めて低いことは
想定の範囲内です。
 やーーぱり音沙汰ありませんが、手前にこぼれたマキエに3cm程度の小魚が寄っています。モニター会時よりはちょっとだけましです。
 景色を眺めると、無数に浮かぶ島々にもやがかかり、その合間から朝陽が昇りひじょーに幻想的な景色です。大会中ではありますが、魚も釣れんし、この景色を1枚パシャリ。

 ところが、この天気も一瞬のうちに空が暗くなり、今にも雨が落ちそうです。心なしか雷の音も遠くで聞こえる気がします。


 今回は、「ベタ底ハワセ」と心に決めて大会に臨みましたが、潮も風もさほど騒がしくなかったので、ついつい、いつもの「沈めスルスル」スタイルで深ダナを攻めます。
 竿2本弱でカナコギ1尾がやっと釣れ、続いて今度は、道糸が「ツツッ」と走ります。
 半信半疑かるーくあわせると、潜水艦ばりの底を這う良型チヌ特有の引きを見せます。
ここのところ、バラシが多かったので、とにかく気持ちを落ち着けて、あせらずゆっくり
「海に飛び込んででも獲るっ!」と気持ちを引き締めます。
 5分ばかり慎重にやり取りし浮いてきたのは、ひっさしブリブリの50オーバー。前々週モニター会時の仇が獲れました。


 ここが、チャンスタイムとばかり座右の銘「乾坤一擲」の精神で、すべてを賭けますが、3投もしないうちに、
「ドッカンドッカン」落雷が襲います。
 雨脚は強まり、雨だけなら何とかなりますが、落雷ばかりは危険です。ついに、目の前の島に「ピカッ!ドッカーン〜!!!」と飛来し、竿を放り投げトイレ跡に飛び込みます。

 一緒に上がった方と「いやーココに上がって正解でしたね。避難場所もあるし。」と天候の回復を待ちます。
前が見えないほどの豪雨が続き、テンションも一気に下がります。まったく想定外です…。


 1時間あまり天候の回復を待ち、さあ再開。
 …  エサ鳥はトンビしかいません…。小魚一匹いません…。


 場所交代をはさみ、とにかく集中力を切らさないようがんばりますが、なーーんにも来ません。
 そうこうすると、見回りの船が「納竿時間は1時から12時に繰り上がりました〜。」と叫ばれてきます。マキエの計算が狂います…。


 天気は回復しましたが、
今度は風が”ビュービュー”になり、上潮ばかりがスベリ、ひじょーに釣りづらい状況です。
 「乾坤一擲 乾坤一擲」と念仏のように唱えつつ、ない頭をフル活用して、マキエとツケエのガッチンコに心がけます。


 ついに、ラインに変化がおこります!穂先にもジワジワのってきて、「チェスト!」とばかりアワセを入れると、なーーんかチヌとは違います。しかし、ある程度の重量はあるので、根魚ではありません。「30cmのメイタであってくれ!」と祈るぼくの願いも届かず、上がってきたのは
”マグレの30弱のグレ!”この雰囲気の海でしかも竿2本…。グレを釣るほうが難しいちゅーの…。

 早まった納竿時間も刻々と近づく11時半。渡船が近づいてきます。「もう迎えか?」と思っていると、役員の永島さんが、「納竿時間はやっぱり1時で変更ありませーん。」とお知らせに来られます。
 「ゲゲッ・ギョギョッ!」時間がないと思って、マキエを大盤振る舞いしたおかげで、残りのマキエもバッカンの底が見えています。


 最後の1時間、最終兵器
”ムラカミウキ”を引き出し、竿2〜3本半までベタ底をハワセまわします。「これで喰わんにゃ魚はおらん!」と言い聞かせ最後の最後まで粘りますが、結果ココには魚がおらんかったです…。


 港に戻り検量です。ぼくは52cm 2,312kの1尾のみ…。7位で空気清浄機をもらっただけの撃沈…。岩成さんも「価値ある1尾」を引きずり出され、抽選会でいちおー賞品をGET。中西さんは…。今日一日ついてなかった模様です…。




 ほんで、帰り道。
 強風が吹いたかと思えば、前が見えない大雨が降ったりと
トンデモナイ天気です。
 楽しみにしていた金立SAの”カレーチャンポン”を頼めば、
「本日は材料が確保できずカレーチャンポンはお休みです。明日ならできますが…。」って「明日来るわきゃないだろっ!」状態…。


”なかにし号”の顛末について。
 JAFに相談したところ、広島までレッカー移動で「6万円ナリ」との回答…。
”なかにし号”購入先の広島東区温品の中古車屋さん
「サンセイ自動車」に相談したところ。
 「トラックで佐波川SAまで、しかも台車を積んで来てくれるとのこと。
 まさに白馬に乗った王子様が舞い降りてきてくれました。


 無事佐波川SAまでたどり着き、ココで中西・岩成組とお別れ…。ながーーい1日が終わりました。


 っと思ったら、後日こんなメールが岩成さんより届きました。

…  あれから最後におちが付きまして
 代車にガソリンを入れて皆さんより一足遅れて山口南に向かう途中、代車に高速券がないではありませんか!慌てて業者に電話し高速の対面交通でハイエースの高速券をゲットしたしだいです。最初から最後までドタバタでしたわ。  …


 
チャンちゃん!




大会結果







本日のタックル&エサ 
ロッド 鱗海XT 06−53  (シマノ)
リール BB−X TECHNIUM 2000 (シマノ)
ライン SSちぬ  1.5 (TORAY
ハリス ハイパーガイアXX  1.2 (TORAY)
ウキ ムラカミウキ G3
全遊動 XT 00 (釣研)
エアゾーン 25DM (ヒロミ産業)
オモリ等 G3 (状況による)
潮受けウキゴム 
(釣研)
ハリ
チヌ(メジナ) 1〜2号  (金龍針)
大知SP 7号 (AQAオリジナル)
40バッカン1杯弱
マキエ
チヌパワームギ (マルキュー) 2袋
チヌパワー徳用    (マルキュー) 1袋
グレパワーSP (マルキュー) 1袋
オキアミ生(3K) 1角
ジアミ(1K) 1角
ツケエ  くわせオキアミSP   (マルキュー)
 くわせ練りエサチヌ  (マルキュー)