B12 重症麻疹患者全国調査の結果報告
日本小児科医会公衆衛生委員会 峯真人
麻疹制圧運動の一貫として“麻疹の恐ろしさ”を一般に再認識してもらうことを目的に以下の調査をおこなった。
(方法)各都道府県小児科医会を通じて各地域2〜3病院を選び、麻疹による入院患者の実態調査をおこなった。
(結果)全国43都道府県、117病院から解答を頂いた。平成12年9月から13年8月までの1年間に麻疹の診断で入院治療を受けた患者は2016名、このうち予防接種未接種者が1860名(92.3%)、接種済75名(3.7%)。年齢分布は、1才未満21.5%,1〜3才45.0%と3才以下が2/3にのぼった。合併症併発者は582名(28.9%)で肺炎498名、脳炎7名などで、そのうち予防接種未接種者が92.6%。死亡者は4名で、いずれも予防接種未接種であった。
考察)以上から麻疹予防接種未接種者、特に低年齢児における重症化が深刻であり、接種率向上に向け、接種年齢や回数の再検討も考慮した活動と連携が急務と考えられた。