11 小児科一般外来における便中白血球検査
−細菌性腸炎を予見できるか−

北野小児科医院 北野昭人

 小児科一般外来を訪れる下痢患者の中で細菌性腸炎患者を迅速に拾い出す作業は困難を伴う。便中白血球検査はベッドサイドで簡単に行うことができ、その結果によって大まかに病原体を推定することができるといわれている。今回、便中白血球検査が細菌性腸炎の指標になるかを当院外来患者において前方視的に検討した。また同時に便鮮血検査も行い両者の結果を比較した。便培養検査にて64例中10例において細菌性腸炎を確認した。このうち便白血球検査では5例(感度50%)が、便潜血検査では9例(感度90%)が陽性であった。便培養陰性54例において便白血球検査では50例(特異性93%)が、また便潜血検査では43例(特異性80%)が陰性であった。便白血球検査は感度に問題が認められたが便潜血検査と組み合わせることにより細菌性腸炎の診断に役立つことが期待される。