■法静寺の白狐伝説の由来

享保9年(1724)のある夜、住職の夢枕に白狐の老夫婦が立ち「私達はシラムが森で往生したした白狐です。どうか私達を人間同様に亡骸を葬り、畜生道から解脱できるよう願いを叶えてくださるなら、私達の法力をもって『和尚さんの失われた数珠はお手元に、寺や里人もお守りしましょう』」と言って消えました。
住職が目を覚ましてみると枕元には数珠があり、早速寺男と共に告げられた場所に行ってみると、2匹の白狐が大往生を遂げていました。 住職は亡骸を寺に持ち帰り、墓を建て、戒名をつけるなどして、手厚く葬りました。
今も寺の過去帳には2匹の白狐夫婦の戒名が記され、位牌は本堂に祀られています。
■花岡福徳稲荷大明神の由来
文政13年(1830)、この地方の代官所で大切な書物が無くなり、困っていると、村人達が役人達に法静寺の白狐のことを教えました。
役人たちは、すぐに法静寺の白狐の墓に参り『願』をかけました。するとまもなく、その書き物が見つかりました。
代官所では、お礼に寺の境内に社を建て、白狐を祀り、管領長公文所に願い出て、この社に『出世福徳正一位稲荷大明神』という神号を贈り賜わり、この時より、稲荷様としてお祀りするようになりました。
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