設計に対する考え方


真の住み心地の良さを追求

  住まいを建てようとする時、まだ建築家に設計を依頼する人は少なく、メーカーのプレハブや建て売り、工務店の
注文住宅などに頼っているのが現状です。
  洋服にレディーメイドとオーダーメイドがあるように、メーカーの商品化住宅が自分のライフ・スタイルにピッタリする
方がいる一方で、どうもシックリこない方もいるはずです。なぜならば、商品化住宅の宿命として一般的多数のニー
ズに応じることを目的としているため、どうしても個性的なライフ・スタイルには応じきれないということが言えます。し
たがって、自分に合った真の住み心地の良さを求めるのであれば、我々のような建築家に住宅の設計を依頼される
ことをお勧めします。
  さて、私の住宅設計に対する姿勢ですが、対話の中で依頼主のライフ・スタイルをじっくりと理解し、それに対して
専門家の立場からアドバイスしながら形にしていって、住む人が生活することへの意識が持てる場を追求していこう
と思っています。決して、最初から奇をてらった造形を提案したり、ある種の生活を強いることなどはしないつもりでい
ます。
  そして、住宅も社会的ストックであり得るわけですから、地域社会や環境面からの検討も大切にしていきたいと思
いますし、敷地の魅力を最大限に引き出す努力をすると同時に光と風を取り込み、四季の変化が感じられる住宅にし
たいと考えています。
  また、建築材料についても、できるだけムクの木材や通気性のある壁材など天然系のものを使っています。これ
は、メーカーの商品化住宅が、工場生産比率を高めるために多用せざるを得ない人工建材に対する差別化の意味が
あります。個別性が強く、高い技能が要求される自然素材(天然系の建材)を我々の監理のもとにうまく使っていけ
ば、シックハウス症候群などの心配のない健康で環境にも優しい住宅が出来ると思っています。
  それから、日本の伝統的木造住宅の良さは木組みの美しさにあると思っていて、出来るだけ内部に柱や梁などの
構造体を美しく見せるように設計しています。
  さらに、障害者や高齢者の住宅の設計にも力を入れています。障害の程度に個人差があり、個々のケースに応じ
たきめ細やかな対応が必要になってくるだけに、大量生産できるようなものではなく、身近な建築家に今最も求めら
れている仕事の分野ではないかと考えて実践しています。
  出来上がった家をみて、設計に手を抜いてないことが一目で判る住宅にしたいといつも真剣に仕事に取り組んで
います。


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