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車椅子1人暮らしの家
外 観
台所より居間を見る 居間より台所を見る
洗面脱衣室より浴室を見る 洗面脱衣室・便所
この住宅は、交通事故による頸椎損傷で下半身麻痺となって車椅子生活を儀なくされた建築主(34歳)が、家族
と離れて介助なしで一人で生活するためのものです。そのため、機能面で次のような様々な工夫を凝らしています が、インテリアについてはできるだけ障害者然としたものは避けて、美しい環境の中で暮らせるように配慮しました。
障害者用自家用車で通勤する本人が朝夕スムーズに出入りできるように、玄関は車庫に対してオープンな形にし
ています。居間には吹き抜けを設け、南面の大きなテラス戸からは段差なしで木製のテラスが続いていて、車椅子 のまま外に出て田園風景を楽しめます。居間とオープンにつながったキッチンは、車椅子での最小限の移動で効率 的に調理ができます。そして、車椅子に座って手が届く140cmまでの間に、家具を造りつけています。
サニタリー部分では、自分の力で生活するために機械的動力に頼った障害者用器具は最小限にして、体の残存
機能を最大限に生かして快適に暮らせることを第一にしています。浴室には、車椅子からの移乗台の途中を仕切っ て脱衣の場を設け、同じ高さの洗い場までにじって移動できるようにしました。便器は、車椅子の高さにあわせて、 既製品の便座を3cm上げて設置しています。
また、下半身麻痺のため長時間寒さにさらされることが命取りになる本人のために、居間にはタイマー時間設定の
電気床暖房設備を、サニタリー部分には寝室でも操作のできるスポット式暖房設備を採用しました。
寝室には、基本的な身の回りのことができるように、洗面コーナーやクローゼットが造りつけになっています。
外部に関しては、比較的狭い単位で敷地分譲された住宅団地にあって、道路側の建物部分は高さをより低く抑え
て、道路への圧迫感を少なくすると同時に植栽にも気を配りました。また、玄関アプローチを兼ねたカーポート部分は 道路に開かれた空き地としました。
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